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vol.1 アートを普遍的職業にする:椿昇インタビュー
なぜ「社会実装」なのか?
「アートを普遍的職業にする:椿昇インタビュー」に続き、京都芸術大学・吉田大作(よしだ・だいさく)氏のインタビューをお届けする。
吉田氏は、スタートアップ支援室長を務めるかたわら、クロステックデザインコース准教授、株式会社クロステック・マネジメント取締役を兼任している。事務方、大学教員、ビジネスパーソンと複数の顔を持ちながら、年間100本以上の講演依頼を受け、毎年2万人もの高校生・大学生に講演する人物だ。
前回の記事では「アーティストをスタートアップとして見る」という視点が示された。それに対して今回は、その視点をよりデザイン的な角度から掘り下げるべく、京都芸術大学の名物プログラム「社会実装プロジェクト」にスポットを当てたい。
社会実装プロジェクトとは、商品開発からまちづくりまで、アート・デザインの分野のさまざまな仕事依頼を受け、学生主体でアウトプットまでを行うプログラム。その背景には、開学の理念である「藝術⽴国」と「京都⽂藝復興」の中で掲げられる「社会の変⾰に役⽴てる⼈材の育成」という教育⽬標が存在する。
なぜ、京都芸術大学は「社会実装」に重きを置いているのか? その取り組みの先に見えてくる「美大教育のこれから」とは? 社会実装プロジェクトの中心人物、吉田氏にお話をうかがった。
複数の専門性の「クロス」
吉田氏(以下、敬称略:これまでの美大は「グラフィックデザインができる」とか「絵が描ける」とか、ひとつの専門性に特化した、いわゆる「T型人材」を育ててきました。それに対して「BTC型人材」と呼ばれる、複数の専門性をもつ人を育てようとして設立されたのがこのコースです。目指しているのは、問題解決のために何と何を「クロス」させるかを自分で考えられる人を育てること。2022年3月に最初の卒業生が輩出される予定です。
吉田:ビジネス・テクノロジー・クリエイティブの3軸をカリキュラムの主にしています。クリエイティブのパートでは、アイデアを出したり企画書を書いたりする授業を、テクノロジーのパートでは、プログラミングや3Dモデリングなどいわゆるテックの授業を、ビジネスのパートでは、実際にビジネスモデルを作り上げていく授業を展開しています。
ただし、学生にはすべて完璧にこなさなくてもいいよと伝えています。テクノロジーやビジネスのことを知らないクリエイターは、問題を解決するためにクリエイティブだけで突破しようとするけど、自分に足りないものがわかっている人は、それを補える人と組めばいいと考えることができます。だから、一人で綺麗なBTC(ビジネス・テクノロジー・クリエイティブ)の三角形を作らなくてよくて、むしろどこかを尖らせるようにと言っています。
これまでの美大は「つくる」ところで完結して、できたものは社会に丸投げする傾向がありました。でも、誰かを幸せにしたり誰かの課題を解決したりするためには、できたものを実際に事業化して、社会に実装させていく必要があるんです。
吉田:本学の社会実装プロジェクトは、商品開発からまちづくりまで、アート・デザイン分野の仕事依頼を大学が引き受けるプログラムです。ぼくは2019年まで(社会実装プロジェクトの実務を担う)社会実装・事業戦略部門の事務局長を務めていました。
プロジェクトの流れとしては、まず企業や自治体からご依頼をいただき、お話をうかがいながら問題の本質を探ります。その後学科を横断して組成された学生チームが企画立案とプレゼンをし、最終的なアウトプットまで行うというプロセスです。
社会実装プロジェクトに参加したくて入学を決める学生もいるほどで、全員が自発的な参加者といえます。というのも、社会実装プロジェクトは必修ではないので、プロジェクトに出なくても卒業はできるからです。カリキュラムに組み込んでしまうと「どうせ授業だし」と言い訳できてしまうので、むしろ自由参加にすることで、自発性を促すという効果があると感じます。
学生が考えた商品が10万個以上の大ヒット
吉田:ぼくと空間演出デザイン学科准教授の酒井洋輔先生が担当したプロジェクトに、UHA味覚糖株式会社さんから「京都で売れるお菓子を考えてほしい」と依頼された企画がありました。
そこでまず「京都で」という言葉が「京都に住んでいる人」を指すのか「京都に来る人」を指すのか、プロジェクトに参加した5人の学生と話し合うことから始めました。その次に、売れている新商品を探るためにみんなでスーパーやコンビニに行ったんです。
観察してみると、ほとんどのお客さんはポップを見て商品を買っていないということに気がつきました。そうなると、新商品であることに気付いてもらうこと自体が難しいし、そもそも多くの観光客はスーパーを訪れません。
しかも新商品は毎週のように発売されているので、広告費もかけられない。機械的に在庫管理されているので、売れない商品はすぐに棚から外されてしまう。実際、売上の8割はロングセラーが占めていて、パッケージを変えたくらいでは太刀打ちできない現実がありました。そこで、スーパーやコンビニのようなレッドオーシャン(価格競争の激しい既存市場)から離れて、地域の人も観光客も訪れる場所を探そうという道筋が見えてきたんです。
そして一人の学生が見つけたのが、漬物屋さんでした。京都の人は、お中元やお歳暮を配るときやお土産を買うときに漬物屋さんを利用します。駅や観光地にも出店しているので、観光客も訪れる。しかも漬物しか置いていないので、お菓子にとってはブルーオーシャン(競争のない未開拓市場)だったんです。
それじゃあ、漬物屋さんで売れるお菓子を考えようとなり、200以上のアイデアから生まれたのが「あじわいぷっちょ しば漬味」です。2019年11月に発売して、10万個以上売れたヒット商品になりました。
吉田:レジ横という一等地を確保できたこと、漬物一袋の1/4の価格なので、ガムや飴を手に取るような感覚で買ってもらえたこと、個包装になっているので、お土産として人に配ることができたことなど、さまざまな要因があったと思います。
芸大が取り組む、地元老舗企業の事業承継プロジェクト
吉田:違うタイプとして、京都信用金庫のプロジェクトがあります。まず前提として、現在の金融機関は、Fin-tech時代のあり方を考えるという課題と、抱えている顧客(京都信用金庫の場合は3万社)をいかに成長させるかというふたつの課題を抱えていました。後者については、事業者が成長すれば従業員の口座が増えるので、事業の成長と金融機関の成長は地続きであるという考え方です。
そこで生まれたのが、京都信用金庫の新ビル「QUESTION(クエスチョン)」でした。「金融機関をプラットフォームに」という狙いのもと、支店機能を最小限にとどめ、学生や起業家の支援、地域の人々の交流拠点として2020年10月にリニューアルされたビルです。1階には本学学生が運営するカフェバーがあり、起業家が新商品やサービスを提供する場として使える「チャレンジスペース」が設けられています。
このプロジェクトを通して、事業承継の問題が見えてきました。京都にはたくさんの中小企業があるのですが、少なくない事業者が後継者不足に直面していて、将来的には事業を継続できなくなるかもしれないという危機があります。そこで金融機関と一緒にこの問題解決のモデルケースを見出すべく、京都の綿菓子屋さんの事業承継プロジェクトを始動しました。
このプロジェクトの事業主体は、本学学生4人が起業した株式会社ダンデライオンフラフ。綿菓子専門店のジェレミー・アンド・ジェマイマの事業を承継するスタートアップとして、2021年に設立されました。
そこからさらに、別のプロジェクトも派生して生まれています。ベネッセの人気キャラクター「しまじろう」のイラストを使った綿菓子の開発プロジェクトです。なぜしまじろうかというと、2021年8月に東映太秦映画村(京都市)にしまじろうのアトラクションができたからです。
「東映太秦映画村コラボ」には、クロステックデザインコースとキャラクターデザインコースの学生4人が加わり、チョコパウダーで綿菓子の表面にしまじろうのイラストをデザインした新商品が開発されました。
このとき、ウルトラファクトリーのレーザー加工機で型枠をデザインし、綿菓子の表面にココアパウダーをかけるという方法で試作しています。レーザー加工の技術を知っているからこそ生まれたアイデアですね。
加えて、キャラクターコンテンツはデザインの幅に制約があるのですが、そこはキャラクターデザインコースの専門領域。キャラクターからパッケージのデザインに至るまで、学生たちの力だけで完成しました。こういったプロジェクトが、大学全体では年間100件以上行われています。
吉田:ポイントはふたつあります。ひとつ目は、先ほどお話しした「必修ではないこと」。企業や自治体の案件は、コース単位で受けることが通例だったのですが、そうするとカリキュラムに乗せる必要が出るため、前年度にお話がもらえないと受けられなくなってしまいます。しかし、企業や自治体にとっては、現在の課題を来年以降に持ち越したくないですよね。こうした状況を鑑みて、カリキュラムとは別に即座に依頼を受けられる体制を授業外で整えました。
ふたつ目はよりシンプルで、過去のアウトプットが次のアウトプットの期待に繋がり、循環が生まれていることですね。
吉田:そうです。「新聞で見たんですが、うちでも何かやれませんか?」みたいな漠然とした問い合わせもあれば、「ポスターを作ってください」といった具体的な場合もあります。でもお話を伺ってみて、ポスターでは問題解決にならないなというときには、「ポスターではなく○○をするのはどうですか?」とこちらから提案することもあります。
吉田:そうです。職員がまず窓口となって、専門ごとに適任の教員に相談を振り、教員と職員が一緒にヒアリングする形が通例です。なので、学生たちが学科を横断して協働するのと同じように、教職員も適材適所で協働しています。
吉田:そうです。そこは、もしかすると他の大学さんが気付かれていないポイントかもしれません。通常の大学では、教員の立場が上で、職員はそれを補助する役回りに徹することが多いといわれています。一方本学では、教職員でそれぞれ役割も専門も違うので、職員がリードする場合もあれば、教員がリードする場合もあります。組織の意志決定も含めて、バランスの良さがスピード感に繋がっていると思いますね。
フラットな組織と「藝術立国」を目指す学校運営
吉田:大学って、教授の次に准教授、その次に講師と、年功序列的なイメージがあるかもしれませんが、本学にはそういうところが全くありません。あくまでも適材適所で、能力や適性があれば若い人でも学部長になれる風土があります。
それと経営陣も含めて、全教職員が集う総会が毎年3回行われています。そのたびに「建学の理念」の確認と、現在の大学や社会状況の確認、これから5年・10年先のビジョンの確認、そして今年の計画が共有されています。教職員が同じビジョンを共有できているのも、協働の秘訣かもしれません。
吉田:「藝術立国」という理念のもと、前理事長の徳山詳直が1991年に本学を、1992年に東北芸術工科大学(以下、芸工大)を創設しました。ですから、芸工大にも通じるところですが、芸術を一部の人のためではなく、広く社会を変革するものとして捉える思想が一貫してあります。
「大学の基本使命」にも、大学で学んだことで、芸術魂をもった人間として社会をより良くしていってほしいと書かれているんです。そうした理念がひとつひとつの施策に行き渡っていることが一番大きいのかなと思います。
それともうひとつ、建学時に掲げられた「京都文藝復興」という理念には、日本の文化・芸術を学ぶことで「人間とは何か」を考えられる人を育てたいという内容が書かれています[編注:それに対して姉妹校である芸工大では「東北ルネサンス」という理念が掲げられている]。本学が京都にある意義はそこにあります。芸術を学ぶことで、人や社会の本質に向き合える人間を育てていきたいと、一貫して唱えられているんです。
吉田:そこも重要な共通点で、徳山は「社会に開かれた芸術教育」を実践するには、街にキャンパスが根付いている必要があると考えていました。日本の美大の多くは広い敷地が使える郊外にあるのですが、本学は街を一望できる場所にあり、街全体をキャンパスとして捉えているんです。
社会を変えるために学校設立を決意した創設者、徳山詳直
吉田:もともとは学生運動の活動家で、在学中に7回、逮捕・拘留されたことがあるそうです。若いころは運動で社会を変えようとしていたそうですが、7回目に捕まったあとで仲間から呼び出されて「警察に俺たちの情報を売っただろう」と詮議されたことが契機になりました。
自分は社会を変えようとして頑張っていたのに、目の前の人たちは我が身の安全ばかりを気にしていることに失望したと。そんな折に読んだ奈良本辰也の著書『吉田松陰』に感銘を受け、社会を変えるのは運動ではなく教育だと20代前半で悟ったそうです。
そしてその詮議を受けた場所が、本学のキャンパスがある瓜生山でした[編集注:京都芸術大学の運営母体は学校法人瓜生山学園]。いまでこそ開発されていますが、当時は何もない山で、詮議が終わって仲間たちが帰ったあとに街を見下ろしながら「いつかここに社会を変える学校をつくる」と決意したそうです。
当時、近くに藤川学園という服飾専門学校があり、その事業を引き継ぐ形で1977年に京都芸術短期大学を開学、そして1991年に京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)が開学しました。
しかしそれに留まらず、1998年には「多世代の人が学べる仕組みが必要だ」と、日本の4年制芸術大学初のの通信教育課程を設置。さらに「教育は生まれたときから始まる」と、2005年にはこども芸術大学を設立。また「多国籍の人々が学べるように」と京都文化日本語学校も併設されています。0歳から100歳まで、さらに多様なルーツの人が学べる場所を作ったことの背景には徳山の理念があったんです。
吉田:徳山は2014年6月まで理事長を務めていたので、ぼくはぎりぎり面識のある世代なんですが、そういう人が創設した大学であるということがいまも支えになっています。
利益を増やそうとか、私腹を肥やそうといった発想ではなく、一人の人が教育によって本気で社会を変えようとしたこと、そして実際に人々が集まる場所を作ったことのエネルギーはいまでも学園内に感じるところがありますね。
自発性を伸ばす「感動の喜び」と「習熟の喜び」
吉田:先ほども起業した学生の話が出ましたが、実際にビジネスを手がけると「こんなに考えなきゃいけないことがあるんだ」と気が付きます。ブランディングの授業ひとつ取っても「自分の会社/製品をブランディングするのってめちゃくちゃ難しい」と身に染みて感じるようになるんです。
大学の課題はほとんどが仮想のものですが、リアルな課題に取り組んでいる学生が同じコースにいると、周りにもそのリアリティが伝わるんですね。一方で、そういう「リアルな課題」は意欲のある学生が自発的に取り組んでいることなので、カリキュラム内で行われるバーチャルな課題と、カリキュラム外で自発的に行われるリアルな課題が混在した状況をもっと増やすことが必要かなと感じています。
吉田:「感動の喜び」と「習熟の喜び」を得るきっかけを与えることだと思います。
「感動の喜び」とは、何かに感動して価値観が書き換えられるような体験をすること。それに対して「習熟の喜び」とは、「企画書が書けるようになった」とか「プレゼンできるようになった」みたいに、それぞれのステップで新しくできるようになったという実感が増えていくこと。このふたつの喜びを知ってもらうことで、学生が自発的に動けるようになっていくんです。
これまでの美大教育では、勝手に「感動」して勝手に「習熟」する学生を待つようなところがありました。でも、それでは再現性が低いんですね。教育側にはできるだけ再現性を高める努力が必要で、ぼく自身は社会実装プロジェクトで学生たちがこの「感動の喜び」と「習熟の喜び」を得られるように意識しています。
たとえば、アイデアを出すときにも、ただ思いつきを列挙するだけではなく、まずはリサーチが必要だよねと話します。リサーチには、ネットや本で集まる二次情報もあるけど、データでしかわからない基礎情報もある。でも、二次情報と基礎情報だけだと誰が集めても同じなので、差が付くのは君が体験して得た一次情報になるよと話しています。
たとえばホテルのプロジェクトであれば、宿泊者数を調べるだけでなく、実際に自分が泊まって得た情報を集めるようにと促しています。一言で「リサーチ」と言っても、基礎情報、一次情報、二次情報と異なるポイントがあることを伝えてあげれば、理解が一歩先に進む。ステップを細かく踏みながら、最後までやりきらせることを重視しています。その意味で言えば、社会実装プロジェクトは普通の授業よりも教育的な効果が大きいんです。
吉田:大学の課題って、授業でも卒業制作でも「提出したらOK」なところがあって、詰めで甘えられる余地があるんですね。ですが社会実装プロジェクトの場合、現実に困っている依頼主が目の前にいるので、途中で投げ出すことも手を抜くこともできないんです。その代わり、完成したときに依頼主に喜んでもらうことで、大きな達成感を得ることもできる。
吉田:一次情報の密度の変化でしょうか。最近の傾向として、かつては自分が体験して得る一次情報が多かったのに対して、いまは学生たちは時間があればスマホでSNSやニュースサイトを見ているので、相対的に二次情報が増えています。
実感としては、情報に体温が乗りきらない間に次へ次へと処理してしまうので、密度のある時間をなかなか過ごせられていない、ということに課題を感じています。
たとえば「銭湯」をテーマにリサーチしてと言っても、みんなすぐにネットで調べるんです。「この1週間で調べてきたことを教えて」と言ったら「大学の周りには8軒の銭湯があって」みたいなことを話し始めるので、ぼくがその場でパソコンを開いて「その情報、いま一瞬で辿り着けたんだけど」となるとそこで話が終わってしまう。
教員としては背中を見せないといけない立場でもあるので、昨日も仕事が終わってから実際に銭湯に行ってきました。自分で行ってそこで見て、話を聞いたからこそわかる情報がアイデアの種になるんですね。先週そうしたことを伝えた上で、今日これからその授業なのですが、学生たちが実際に銭湯に足を運んだのかどうか不安になっています(笑)。
吉田:基本的に、これまでの教育は「選択肢を絞らせていくもの」だったと思うんです。昨日、自分の子どもの幼稚園の参観日があって行ってみたら、各々が自分の好きなことを思いっきりやって過ごしている園児たちの姿を見て改めて気づかされました。
ぼくは普段高校でも講演をしているんですが、高校生くらいになるとみんな「やりたいことがわからない」と言い始めるんですね。そういう話を聞いていて思うのは、周りの大人たちが子どもに「早く決めろ」と言い過ぎているんじゃないかなと。
高校1年生で文系か理系かを選ばせますし、大学を選ぶ際も「この学部は先輩が○○に入社しているから目指しなさい」と、学生の選択肢を狭めていくことを教育と考えられている気がします。でもそのやり方では以前の成功モデルをトレースすることは覚えられても、自分で問いを立て、答えを探す力は鍛えられない。
だから教育がやるべきことは、学生に選択肢をたくさん持たせて、最後に自分で考えて選ぶ能力を身に付けさせることだと思うんです。そのために教育側は選択肢を示してあげることが必要で、且つ、選ぶために自分で考えられる力を身に付ける機会を提供していかないといけないと感じています。
※次回は、京都芸術大学で行なわれている数々のプロジェクトの中から、2021年度グッドデザイン賞に選出された注目のプロジェクト「京都100年かるた」に注目し、その制作背景に迫ります。プロジェクト発案のきっかけから制作の苦労話に至るまで、監修者の酒井洋輔氏(空間演出デザイン学科准教授/伝統文化イノベーション研究センター所長)と現役学生より、制作/教育の最前線におけるリアルな声をお届けします。
「学生選抜展 KUA ANNUAL 2022」
会期:2022年2月24日(木)〜26日(土)
会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36)
電話番号:03-3823-6921
開館時間:9:30~17:30(入場は閉館の30分前まで)
公式Twitter:@kua_annual
吉田 大作(よしだ・だいさく)
1976年山口県岩国市生まれ。企業や自治体から依頼を受け様々な課題解決に取り組む傍ら、1年間に100本以上の講演を行う。高校の「探究学習」「BYOD」などの新時代の教育アドバイザーも務め、教育×企業×行政を結んだ「芸術教育の社会実装」のモデル構築を行っている。京都芸術大学クロステックデザインコース准教授。京都芸術大学スタートアップ支援室長。株式会社クロステック・マネジメント取締役。