木村稔将(きむら・としまさ)
1978年茨城県生まれ。2006年オランダのWerkplaats Typografie (ArtEZ institute of the Arts グラフィックデザイン学科修士課程)を修了。デザイン会社「schtucco」を経て、2010年よりエディトリアル・デザインを中心にフリーランスとして活動中。
Oct23,2019
interview
TD編集部・藤生(ふじゅう)による、若手クリエイターの仕事場訪問企画第二回。今回はグラフィックデザイナーの木村稔将(きむら・としまさ)氏へのインタビューをお届けする。2006年にオランダのヴェルクプラーツ・ティポグラフィを修了後、秋山伸氏が率いるデザイン会社「schtucco」に参加、2010年からはフリーランスとしてアーティストや美術館などと積極的なコラボレーションを展開している。コンセプチュアルで構造的、しかしどこか親しみやすさも覚える彼のデザインはいかにして形成されたのか、その原点に迫ってみた。
1978年茨城県生まれ。2006年オランダのWerkplaats Typografie (ArtEZ institute of the Arts グラフィックデザイン学科修士課程)を修了。デザイン会社「schtucco」を経て、2010年よりエディトリアル・デザインを中心にフリーランスとして活動中。
カレル・マルテンス
グラフィックデザイナー。1961年オランダのアーネム芸術工芸大学卒業。以降、フリーのグラフィックデザイナーとして、タイポグラフィを専門に活動を続ける。クライアントワークに加えて、常に印刷作品や立体作品の制作に勤しむ。主なクライアントに、1960年代を通じて、アーネム拠点の出版社、ファン・ロッハム・スレィトラス、1975~81年SUN社(ナイメーヘン社会主義出版)がある。書籍や印刷物のほか、切手、テレフォンカード(オランダ郵政公社)等のデザイン、建築物のサイン計画やタイポグラフィック壁面なども手がける。2005年ハーレム・フィルハーモニー・ビル増築部分のガラス壁面をデザインする。これはオランダの作曲家ルイ・アンドリーセンの楽譜を視覚化した音響スペクトログラムになっている。1990年より建築誌『OASE』のデザイン責任者。主な受賞に、H.N.ヴェルクマン賞(1993年)、A.H.ハイネケン芸術賞(1996年)、ゲリット・ノルツィ賞(2012年)ほか。ハイネケン芸術賞の副賞として、作品集『Karel Martens: Printed Matter(カレル・マルテンス:印刷物)』を出版。1977~94年アーネム芸術大学、1994~97年マーストリヒトのヤン・ファン・アイク・アカデミーでグラフィックデザインを教える。1997年よりイェール大学グラフィックデザイン科シニア・クリティック。同年、ヴィハー・ビアマとともに、オランダ芸術協会管轄の高等教育機関「ヴェルクプラーツ・ティポグラフィ(WT)」を設立。2001年以降、アーマント・メーフィスとともに芸術監修を続ける。
メーフィス&ファン・ドゥールセン
アムステルダムを拠点とするグラフィックデザイナーデュオ。アーマント・メーフィス(1963年オイルスベーク生まれ)とリンダ・ファン・ドゥールセン(1961年アールデンブルグ生まれ)。ヘリット・リートフェルト・アカデミーを1986年に卒業後、共同で仕事を始め、アート、ファッション、建築、デザインの本やカタログのデザインを手がける。また、さまざまな文化施設やイベントのヴィジュアルアイデンティティを制作。その主なものに、2001年の欧州文化首都ロッテルダム、ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館、ロッテルダム国際建築ビエンナーレ、ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2010、アムステルダム市立美術館、シカゴ現代美術館などがある。
オランダ国内を始め世界各国の教育機関で講義やワークショップを行ってきた。アーマント・メーフィスは教育機関ヴェルクプラーツ・ティポグラフィをディレクションしており、リンダ・ファン・ドゥールセンはヘリット・リートフェルト・アカデミーのグラフィックデザイン学科長を2001年から2014年まで務め、両者ともにアメリカのイェール大学の美術学校でも教鞭を執っている。
2012年、ブルノビエンナーレのグランプリを受賞。
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