「日本地域情報コンテンツ大賞2023」で名古屋造形大学ゼミの「あゆち手帖」が最優秀賞を受賞
11月の美大ニュースで取り上げた、名古屋造形大学のソーシャル・クリエーションゼミが発行する「あゆち手帖」。このフリーペーパーが全国の地域密着型メディアを対象とした「日本地域情報コンテンツ大賞2023」のMIE(Magazine In Education)部門で最優秀賞を受賞した。授賞式の様子はYouTubeで公開されている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000113.000098493.html
この賞は、地域密着型メディアの活動を評価し、表彰することで地域の魅力再発見や地方創生に貢献することを目的としている。対象は有料誌、フリーペーパー、動画、Webサイトなど多岐にわたり、内閣府などの政府機関や日本観光振興協会が後援している。
「あゆち手帖」は、名古屋造形大学の学生6名によって編集・発行されており、「愛知県の懐かしさを感じさせるもの」が主なテーマ。愛知県の歴史や文化を若い世代に向けて発信しており、これまでに喫茶店や常滑焼、名古屋駅などが特集されている。
おめでとうあゆち手帖! あゆち手帖PDF版も公開されているので、TD読者はぜひ一読を。
◆日本地域情報コンテンツ大賞2023
https://www.dreamnews.jp/press/0000290259/
◆名古屋造形大学
https://www.nzu.ac.jp/
東京藝術大学と〈みずほ〉、包括連携協定を締結 11月29日〈みずほ〉協賛【東京藝大アートフェス2023】開催へ
日本で唯一の国立総合芸術大学として知られる、国立大学法人東京藝術大学と、株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下、〈みずほ〉)は2023年11月7日、包括連携協定を締結した。
〈みずほ〉は昨年5月、企業理念を再定義したパーパス「ともに挑む。ともに実る。」を体現する取り組みの一つとして、東京藝術大学とタッグを結成。
東京藝術大学と〈みずほ〉、包括連携協定を締結
2023年11月29日〈みずほ〉協賛【東京藝大アートフェス2023】開催へ
https://www.geidai.ac.jp/news/20231128131812.html
「アートでもっと元気に」「アートをもっと身近に」「アートの力で変わりたい」をコンセプトに、「経済だけでなく、アートの力で文化や社会・人びとの生活も豊かで彩ある未来」をともに目指して、連携を深めてきた。
そんな〈みずほ〉が、培ってきた「金融を通じて様々な主体を繋げる力」を、より一層生かせるように、これまで共に進めてきた連携をより一層深め、アート・アーティストそして東京藝術大学が有する「自由で豊かな発想力」「既成概念に囚われない視点」「想いを実現する強いパッション」「人々の心を揺り動かして大きく共振させる表現力」をSDGs、Society 5.0、well-beingの実現、イノベーション創出、地方創生など、様々な社会課題の解決に挑む。
その第一弾として、東京藝大アートフェス2023が11月29日にオンライン上で開催された。
東京藝大アートフェス2023は、東京藝術大学在学生および卒業生等にコロナ禍で減少した作品発表の場を提供し、アーティスト育成をサポートするとともに、「世界平和」をテーマに地球規模の社会的諸問題について考えることを目的とした〈みずほ〉の協賛により東京藝術大学がオンライン上で開催するアートフェス。
作品ごとに画像や動画が並ぶほか、メタバース空間に海外の芸術系大学から推薦された学生の作品が展示されたのも、他のアートイベントとの大きな違いだ。
参加者は東京藝術大学内の審査によって選ばれた学生たちで、動画や画像が展示され、「学長賞」「優秀賞」「佳作」「みずほ賞」が発表され、その作品もすべてWEB上で閲覧、視聴できる。
また、今後も「ジェンダーをテーマとした共同研究(アートとジェンダー研究会)」「東京藝術大学の学生のアート作品でIR資料を飾るプロジェクト」など様々な取り組みを実施する予定となっている。今後の東京藝術大学と〈みずほ〉のコラボレーションに注目だ。
◆株式会社みずほフィナンシャルグループ
https://www.mizuho-fg.co.jp/index.html
◆東京藝術大学
https://www.geidai.ac.jp/
◆東京藝大アートフェス2023
https://tgaf.geidai.ac.jp/
東京ミッドタウン・デザインハブ第106回企画展「ゼミ展2024 デザインの学び方を知る」開催
東京ミッドタウン・デザインハブが主催する第106回企画展「ゼミ展2024 デザインの学び方を知る」が開催される。この展示では、デザインを通じて社会改善の手段としての可能性を探る日本全国の教育機関の試みが紹介される。会期は2024年1月10日から2月25日まで、毎日11:00から19:00に開催され、入場は無料。
この展示には全国から9校10ゼミが参加し、独自の視点やアイデアでデザイン教育の多様性と深みを示す。
京都芸術大学大学院は「自転車等を活用した地域文化デザイン」というテーマで、移動手段としての自転車を超えた生活文化との新しい関係性を探求。桑沢デザイン研究所は「カレンダー」というテーマを掲げ、学生たちが独自の表現方法を追求し、個人的なデザインアプローチを展開している。昭和女子大学では、「これもクッキー型である」というユニークなテーマをもって、クッキー型の新たな可能性に挑んだ。多摩美術大学では「時間の探求」をテーマに掲げ、時間に対する認識や感覚の再定義を通じて新しい形態の表現を目指している。東京都立大学は「伝統からの再発見」というテーマで、伝統と現代技術の融合に取り組んだ。
下:東京都立大学 インダストリアルアート学科 製品・サービスデザイン研究室「伝統からの再発見」
その他、名古屋造形大学、広島市立大学、武蔵野美術大学なども参加し、各校がユニークな課題を通じてデザイン教育の新しい側面を示す。デザインが社会にどのように貢献できるかを理解し、次世代のデザイナーたちがこれらの課題にどのように取り組んでいるかを知る機会となるだろう。
◆東京ミッドタウン・デザインハブ第106回企画展
「ゼミ展2024 デザインの学び方を知る」
会期 2024年1月10日(水)~2月25日(日)11:00~19:00 ※会期中無休・入場無料会場 東京ミッドタウン・デザインハブ (東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F)
https://www.designhub.jp/exhibitions/seminars2024
出展校
京都芸術大学大学院芸術研究科、専門学校桑沢デザイン研究所総合デザイン科、昭和女子大学環境デザイン学科、多摩美術大学統合デザイン学科、東京都立大学インダストリアルアート学科、長岡造形大学造形学部、名古屋造形大学地域社会圏領域、広島市立大学芸術学部、武蔵野美術大学芸術文化学科、同空間演出デザイン学科(50音順)
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