年末年始、スマホゲームで駐車の腕を上げる?
昔、ゲーム企画の仕事をしていたころ、「地獄駐車」というゲームを作ったことがある。昔懐かしいガラケー向けのアプリで、黒塗りの高級車がずらりと並ぶ駐車場で、指定された場所にクルマを駐車するというもの。
ドライブゲームなのにバックしかできず、ぶつけると怖いお兄さんにどやされるという大変緊張感のあるゲームだった。このゲームをやり込んだおかげで、現実世界の駐車でプレッシャーを感じることはなくなった。
スマホ時代となった今、そんなメンタルトレーニングができるアプリはないだろうかと探してみたら、あった。それが「Real Car Parking 2」だ。
さすがスマホ、リアルな3D世界で本物そっくりのクルマを運転できる。バックだけでなく前進もでき、クルマの挙動もなかなかリアルだ。
はじめのうちはのんびりと駐車を楽しめるのだが、そのうち道は細くなり、難しい縦列駐車が増え、挙げ句の果てには制限時間まで設定される。
結局、バックギヤに入れたつもりで前進してしまい、焦ってアクセルを深々と踏み込み猛スピードでアウディに突っ込んだ。
アクセルとブレーキの踏み間違いは他人事ではないと痛感した。これがゲームで本当に良かった。
「ボタン一つで駐車完了」できる未来はすぐそこまで来ている
そういえば、2018年に話題になった駐車動画といえば、これ。
日産の自動駐車技術「プロパイロットパーキング」のPR動画だ。
ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフト、パーキングブレーキをすべて自動制御して勝手に駐車してくれる。道路脇の縦列駐車も、ショッピングモールの並列駐車も、車庫入れもボタン1つ押すだけで可能という、夢のある機能だ。
日産のサイトでは「駐車の常識が変わります。」とまで言い切っているが、黒塗りの高級車だらけの駐車場でクルマに駐車を託すのは、かなり度胸がいるだろう。何しろこの機能は自動運転レベルでいうとレベル2の「運転支援」扱い。万が一事故が起こったら、その全責任はドライバーが問われるのだ。
というわけで現在の駐車場では、まだまだドライバーの腕が試される。駐車に不安を感じるすべての人にオススメしたいゲームだ。
ひとつだけ注意してほしいことがある。
このゲームでは3回まで追突が許されているが、現実は1回でアウトだ。お間違いのないように。
編集部では、マニアックなアプリやゲームの情報なども引き続き募集中だ。海外モノなどはこれから開拓予定。「こんなの見つけたぜ!」という方、ぜひ教えてほしい。
それではみなさま、良いお年を!